信長公に怒られても、
鋳物づくりは辞めませんでした。

創業1560年、戦国時代真っ只中。当時「たたら製鉄」という薪を燃やして鉄を溶かす方法で鋳物を製造していました。もうもうと立ち昇る煙を見た織田信長公から「敵の狼煙(のろし)発見の妨げになる」と言われ、鋳物工場を移して事業を続けたという逸話が残っています。その後も技術を磨き続け、朝廷から「御鋳物師」の免状を賜りました。「御鋳物師」は108の鋳物屋にのみ許された特別な鋳物屋の証。ちなみに、織田信長の家臣であり、千利休とも親交のあった岡本太郎右衛門尉が創業者とされています。

社員が小屋を改造して薪ストーブづくり？
いいぞ、もっとやれ！

「自社では技術的に難しく、岡本さんならできるんじゃないかと」。ある日、別の鋳物屋さんから声をかけられたのが始まりでした。薪ストーブづくりは当社でも経験なし。ゼロからの開発になるためリスクもあります。それでも答えは決まっていました。「やりましょう！」抜擢されたのは3名の社員。資金だけでなく薪すら自分たちで調達。工場の一角にある小屋を自ら改造し、何度も失敗を繰り返しながら製品化を進めました。そうして誕生した薪ストーブは毎年進化を続け、2016年グッドデザイン賞を受賞しています。

「女性活躍」なんて、
わざわざ言わなくてもいいくらい
当たり前にする。

もともと総合職として入社した女性社員は、新しいことへのチャレンジが大好きな社員でもありました。フォークリフトにも、2トントラックにも乗っていました。営業となりメキメキと力をつけ、今では部下を持つ主任のポジションに就いています。大企業ではありませんが、そのぶんやる気のある社員には個人の裁量をある程度任せられ、力がつきやすい環境です。社員のやってみたい、チャレンジしてみたいという気持ちを応援するのが会社の役目。岡本・ナベヤは、心からそう思います。

社長に直接プレゼンできます。
準備はいいですか。

新しいことにチャレンジしてもらう、もしくはやりたいことを見つけてもらうために海外の展示会などで、たくさんの刺激を受けてきてほしいと思います。そこで新技術を見つけたら「こんなアイデアがあります」と社長に直接発表できる場もあります。会社は、社員の集合体です。社員の成長なくして会社の成長はありません。すんなりアイデアが実現されるほど甘くはありませんが、このチャンスをぜひとも活かしてください。

次の「特級」資格取得者はだれだ。

経営理念の１つに『価値創造』を掲げています。そして『価値創造』を支えるのは技術力です。技能向上を目的に、国家資格である技能検定へのチャレンジを推奨する岡本・ナベヤ。これまで360以上の資格を取得しており、鋳造分野では最高ランクの「特級」資格取得者が7名います。この人数を有する企業は、日本でもほぼいないでしょう。だからこそ、さらに突き抜けたい。8人目、9人目の「特級」資格取得への挑戦を待っています。

「面白そう」「やってみたい」
を我慢しない。

入社する前と後に、やりたいことが変わる。まったく問題ありません。むしろどんどん挑戦して、自分の興味のあるものを探し続けてください。幸い、当社にはいろんな職種があります。あなたのやる気をないがしろにするつもりはありません。中小企業は大企業よりも人が少ない分、大切に育てます。機械には生み出せない、人の力をつけてほしい。興味のある仕事に就いて、存分にやりがいを感じる人生を歩んでください。